シェアするってイイ響きじゃないですか。

T.TAKANO:
- いままでシンガーソングライター、Cornel(コーネル)としての活動が主でしたよね。
- それがConel Magazineというウェブマガジンをつくり、この度、そのウェブマガジンも新たにCENTRO(セントロ)に名称を変更した。
- その動機、そして、ミュージシャンとしてのクリエイティブとCENTROの活動の違いなどを教えてください。
水木:
- もともとみんなが集まり発信し合える箱(メディア)が作りたかったんですよね。
- そのなかで最も実現可能なカタチがウェブマガジンだったんです。
- スタート当初から、今やっているCENTROの構想があったんですが、
- 色んな人を集めて、一気に「せーの」でスタートしていしまうと、「船頭多くして、
- 船、山に登る」じゃないですが、目指したいところがブレてしてしまいかねない。
- それで、まずは全て自分の責任下で運営できるプレサイトを運営してみようと思い、
- 2008年にCornel magazineをスタートしたんです。
- Cornel magazineを一年間運営してみて、ありがたいことに賛同しくれる仲間も増え
- まして、2009年からCENTROに乗り換え、新たなスタートを切ることができました。
T.TAKANO:
- 自分で立ち上げ、自分のミュージシャンネームではじめたウェブマガジン。が、その名前を変えて、いろいろ人をどんどん集めていく過程で、自分の手から離れ、自分のものではなくなっていく、そんな恐怖感みたいなものはないんですか?
水木:
- ぜんぜん、そういう発想はなくてねェ。
- 「シェアするってイイ響きじゃないですか。」
- あれって、色々なことに応用できるっていうか、ベース(基本)ですよね。シェアってね。
- 楽しみをシェアする、だったりとかね。
T.TAKANO:
- クリエイターの方々は独創性が強い方が多いですが、協調性を優先したほうが、最終的に出来上がるものが、良いものになる可能性もあると思います。
- あまりにも変にこだわりを持ちすぎると、そこにばかり目が行って、大事なものを見逃してしまうことがあると感じます。
- 水木君はみんなでシェアする気持ちで、最終的に「ええ感じ」のものをつくりだそうという気持ちがあるから、クリエイターの方々を上手くサイトの上でまとめられるんでしょうね。
- でも、そのバランス感覚ってすごいですよね。正直すごいと思います。
- 天秤座ですか?
水木:
- 僕は魚座です。関係あるんですか(笑)?
T.TAKANO:
- いや、僕が天秤座なだけ、なんですけど(笑)・・・。
T.TAKANO:
- 僕は、誤解を恐れずに言えば、普段、フローリスト、フラワーデザイナーとしての活動をしていますが、表現の手段は何でも良いとおもっています。
- もし、僕が人よりも歌を上手く歌えたら、もし、小説が書けたり、映画がとれたりしたら、それでもいいと思っています。ただ、そこに感動が生まれるのならば、表現の手段は選びません。
水木:
- 僕もTAKANOさんの考えにすごく近いとおもいますよ。
- 音楽ってツールのひとつでしかないとおもっています。
あったかいもの。
T.TAKANO:
- そういえば、サイトのコンテンツの中でうどん屋さんとかに行っている人いるじゃないですか?
水木:
- うどん屋?
- あっVOLTですか?
T.TAKANO:
- こないだ、ここの前でVOLTさん、見かけましたよ。
- 「あっ!VOLTさんだ!」
- って感じで。
- 声かけようかと思ったけど僕のことぜんぜんしらないだろうし。
水木:
- 是非、声かけてやってください。あいつ、ほんとセンスあるんですよ。
- CENTROの新しい連載知ってます?あいつの。
- 「物々交換で子供に夢をプレゼント」ってね。始まってるんですよ。
- わらしべ長者ってあるじゃないですか。
- (※ある一人の貧乏人が最初に持っていたワラを物々交換を経ていくにつ
- れて、最後には大金持ちになった話)
- 物々交換しながらどんどん上がっていくっていう。
- あいつ、カープ、めちゃ好きなんですよ。
- それで市民球場(マツダスタジアム)の年間指定席を最終的にとりたいら
- しいんで。
- で、とって子供を優先的にいつでもいかせてあげられるような。
T.TAKANO:
- でも、それで本当になったら。すごいね(笑)。
水木:
すごいでしょ。ロマンティックでしょ。
- VOLTっていう無名なステッカーからスタートして、どんどん近づいてますからね。
- あれは何がイイっていったら理念がいいんですよ。
- 狙いがすごくあったかいでしょ。
- 我々世代からすると、「あたたかさ」とかまだこそばゆいところはありますけど、
- そこを全てのベースにしていきたいんです。カッコよさよりあたたかさを大切にした
- い。
- 動機がそういうゆるぎない
- 「あったかいもの」
- だったりすると人って無償で動けるもので、あうゆうのを増やしていけばいいような気がするんですよ。
T.TAKANO:
- 面白いですね~。そりゃ、いきそうですね。年間指定席。
水木:
- いってほしいですね。我々も賛同してサポートできるし。来シーズンあたりいってればいいですよね。
「集まる、生まれる、ええ感じ」
水木:
- 結局、つきつめると一番大事なことってサービス精神だとおもいません?
- サービス精神だとおもうんですよね、僕。
- それだけあれば、たぶん、色々繋がれると思うんですよね。
- どれだけ無償の愛を与えられる人間になれるか。
T.TAKANO:
- みんなのサービス精神や無償の愛みたいなものがピラミッドみたいに積み重なっていけばいいですよね。
- CENTROの最終形態、ビジョンとしてピラミッドの頂上みたいなものはあるんですか?
- たとえば、サイトがこう機能して、こうなって、こういうふうになりたい!みたいな。
水木:
- 僕はね~。あの~。なんだろうね。ビジョンねえ・・・。
- 今の段階で大きいことは何も言えないんですよね。
- 今、見えていることを説明させてもらうとCENTROってキャッチフレーズが
- 「集まる、生まれる、ええ感じ」
- なんですよ。
- で、まっ、今年一年は集まる期間なんですね。
- 我々が発してる世界に共感してくれる人たちを、無理せず、囲い込むわけでもなく、お互いがいい感じで集まれるような一年にしたいんですよ。
- で、よく、CENTROを百貨店に例えてて。
- 今、CENTROってテナントが入ってない百貨店なんですよ。
- この一年で、人という名のテナントという名の仲間がどんどん集まってくる。
- それも一気に集めなくてもいいと思うんですよ。
- やっぱり、長くみんなと付き合いたいので、いい歩幅で来てくれるような
- たちを集めたい。それが1年くらい。その一環として、TAKANOさんにも声
- をかけたんですよ。
- で、一年後には、集まった人たち同士で夜、営業終わったら飲みにいけるような関
- 係になりたい。
- で、ゆっくり人と人の繋がりが育まれ、最終的に集まった人が手を取り合うことで
- 科学反応が起き、新しいものが生まれるようになれば楽しいと思います。
T.TAKANO:
- あのね~。なんか鳥肌がたったんだけど、僕は今、この質問を振っていて、最終的なビジョンが見えてない、漠然とした形の答えが返ってくるほうが、希望だったんです。
水木:
- へ~。
T.TAKANO:
- 最終的にこうなって、こうなって、こうなって、っていうビジョンが明確にあると、そうなるように人間って動いてしまうから。
- はめこんじゃうんですよね。
- 今、話を聞いていると、はめ込むようじゃなく、自然の化学反応に任せる的な感じなので。
- そういう切り口ってあまりないんですよね。
水木:
- ありがとうございます。
- プロセスこそが目的なのかもしれませんね。
- 費用対効果ばかりが求められる世の中ですが、効果とか目的だけじゃなく、プロセスこそに価値観を見いだしていけたらと思っています。
Inter View 水木×T.TAKANO 2009.April at R・Gerant
水木くんとの出会いは数年ほど前。
偶然居合わせたPasta-ENZOで、突然、ライブが始まりました。
ギター一本、少しハスキーで低く、渋い声の持ち主。
それがCornel。
水木くんとの付き合いはそれからです。
あの日、ミュージシャン、Cornel(コーネル)としての彼の歌に心を動かされたのをいまだに覚えています。
この度、初めて水木くんと、さしで飲む機会に恵まれました。
彼の歌&ウェブマガジン、CENTRO(セントロ)に共通して言えることですが、
「粋」だけど「等身大」
という感じがして、すごく好感が持てます。
インタビューのこの日、彼と話しをしている中で、彼の魅力のなぞが少しだけ解けました。
昔、10年くらい前にユナイテッド・フューチャー・オーガニゼーション在籍時の松浦俊夫さんに、あまりにも松浦さんがかっこいいのでメールを出したそうです。
「男の先輩として、松浦さんのように男前になるにはどうしたらいいですか?みたいなヤボな質問したんですよ。」
と彼がはにかみながら語っていました。
その質問に松浦さんはビシっとメールを返してくれたそうです。
「等身大を踏まえた背伸び」
だと。
彼と話しをしていると、正にその男前を前にしているような感覚に陥ります。
近々、ミュージシャンCornelとして、CDデビューも決定しているようです。
新たに動き出したHiroshima Web Magazine CENTROと共に、彼の今後の活躍に期待したいと思います。
T.TAKANO
